トップページ山口県宇部市松山町1-7-27

 コラム 節の記 − No.004 集成材を住まいに活かしたい


 木材は住宅を構成する最も主要な構造材であり、また造作部分にも多用されています。

 過去、日本では古くから地元の山々で育った森林から木材を切り出しては、自分の住み家を造ってきました。しかし、高度成長期を迎えて以来、急速な木材消費量の増加と共に、安価な外材が大量に輸入されるようになり、良質な木材の供給不足や、更に資源そのものの枯渇といった環境問題までも抱えるようになってきました。

 これらの木材供給事情に対応して、近年注目を集めるようになっているのが、集成材です。集成材は当初、檜、杉といった高級材の造作材の代替品として使われるのが一般的でしたが、高品質な集成材が開発され、それらが大規模な公共施設等で採り入れられるようになって以来、構造材としての活用方法が業界の注目を集めるようになりました。

 元々、木材はコンクリートに比べて圧縮強度、引張強度とも、4〜5倍の強度を持っている素材です。又、コンクリートの寿命が100年と言われるのに比較して、木材の寿命は約3倍の300年あるとも言われています。ただし、木材は自然の素材だけに、割れ、反り、曲がり、節、乾燥や虫害、そして材料の長さや大きさの限定等々、様々な品質上の課題がありました。

 集成材は、その急速な技術革新により、それらの課題を一つ一つクリアしていくと共に、更に住宅建築においても集成材と金物の併用により、木組みによるラーメン構造の採用という新しい住空間創造の可能性を切り開いてきています。

写真1


写真2


写真3
 古来、日本における木造建築は伝統的に貫構造と言われるラーメン構造を主としていたのですが、近代からの経済革新の波の中、木材の供給事情やコスト、基礎形状の変化等から、住宅建築においては、現在では筋違構造や2×4に代表される壁構造が主体となっています。

 日本の住宅は、昔から田の字型と呼ばれる間取りからもわかる様に、間仕切の取り付け、取り外しにより自在に用途に応じて間取りの使われ方を変えることのできる特質を持っていました。その特徴を最も有効に活かした架構システムが貫構造と言われる伝統構造だと考えています。

 木組みでの貫構造は明らかに筋違構造や、壁構造に比べ、フレキシブル性の高い架構ですが、集成材と柱・梁接合部の金物工法の開発によって、可変性が高く安全性も保証され、しかも快適な木質空間がより安価なコストで現代によみがえりました。

 ただ、住み手の皆様にもムク材への愛着やこだわりを持たれている方がまだ多く、それはある意味とても大切な事なので、その思いは作り手としても大切にいかなくてはならないと考えています。集成材に一部分ムク材を併用する等、いろいろな御提案をさせていただく中で、これからもっと集成材の素晴らしさを住まいに活かしていければ、と思っています。


2006.03.09
高 橋 文 男
写真4 写真5


節の記トップへ戻る →
← 003 005 →


homeトピックス会社案内作品紹介技術紹介家づくり住まいのリフォーム
  耐震診断コラム節の記地域活動採用情報お問い合わせリンクサイトマップ
〒755-0026 山口県宇部市松山町1丁目7番27号 高橋建設株式会社
TEL 0836-34-1511 FAX 0836-34-1595
Copyright(C)2005-2018 高橋建設株式会社 All Rights Reserved.